コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第4回】

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第4回】 英会話コラム

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第4回】
「おつかれさま!」ってネイティブは何ていうの?

 

日本でよく使う言葉が海外にはないことがある?

海外に住んでいたライター “コゲツ” が、現地でよく使っていた英会話のフレーズを紹介するコラム『コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道』

第4回目のテーマは日本にいるときにどうしても日常的に言ってしまう「おつかれさま!」です。
アルバイト先や仕事先などであいさつがわりに必ず言っていますよね。
そんなこともあって、おつかれさまって英語で何ていうの?という疑問は日本人から聞くことが多いです。
今回はそんな疑問に答えつつ、ついでに「海外ではその単語使わないよ!」という、日本独自の「フェイク英単語」についても解説していきましょう。
ではでは、今回もよろしくおつき合いください!

 

海外ではそんなに「おつかれさま!」を言わない

日本ではあらゆる場面で「こんにちは」と同じ意味で「おつかれさまです」と言います。
これって、一体いつから使うようになったんですかね(笑)
本来の「おつかれさまです」は、相手の労をねぎらって使う言葉なのはもちろんわかっていますが、それが普段のあいさつとして使われているのは、日本ならではの文化ではないでしょうか。

コゲツも大学に入ってから急にまわりが使うようになって驚きました。
特にサークルで先輩に会うときなんかは「ッス!おつかれさまッス!」みたいなあいさつが必須でした。
その日初めて会って、相手が疲れているかどうかもわからないのに「おつかれさま」って、冷静に考えると違和感がすごいです。

その違和感は外国人も抱いているようで、たまに海外の友人から「日本人は初対面でもお疲れさまって言ってくるけど、俺のことを朝から監視しているのか?」なんてジョークを言われたことがあります(笑)

では、海外では「おつかれさま!」に相当する言葉ってあるのでしょうか?
答えは「なくはないけど、日本と同じ使い方(あいさつとして)はしないかな……」です。

あいさつなら

Hi!

で済みますからね。

どうしても日本式の「おつかれさまです!」を海外で使いたいという人は

Otsukaresamadesu!

と言ってください(笑)

実は最近、海外でもライトに学ぶ日本語フレーズとして「コンニチハ」と並んで「オツカレサマデス」を覚える人が増えました。
※たぶん日本のドラマやアニメの影響だと思います。

なので、あながち通じないこともない? かも。

 

ステーキとおつかれさまに深い関係が?

話を英会話コラムに戻して……。

肝心の「おつかれさまですを英語で何て言うか」ですが、相手の労をねぎらって使う言葉としてのおつかれさまは、もちろんたくさんあります。

ネイティブ同士だと、

Good job!

Well done!

のふたつを覚えておけばいいでしょう。

ひとつだけ注意するのは、仕事で目上の人に使うのは避けたほうがいいということ。
基本、上下関係が割とフランクな海外ですが、さすがにエラい人には使わないですかね。
もし、そのようなシチュエーションで使うなら

I appreciate your work.

とか、シンプルに

Thank you!

でも、十分意味は通じます。

ちなみに、さきほど出てきた Well done! ですが、ステーキ屋さんにいくと、この言葉を聞くことはありませんか?

実は、ステーキの焼き加減で「レア」「ミディアムレア」という単語を使いますが、しっかり焼いてほしいという意味の「ウェルダン」はこの Well done なんです。

こうして日本で使われているのに、割と知られていない単語ですよね。

 

フェイク英単語って意外に多いんです

今回は「おつかれさま」を題材に、海外では使わない日本語の表現について解説していますが、実は同じように海外で使わない謎の「フェイク英単語」があるってご存知ですか?

昔から「和製英語」なんて言われていますから、知っている人も多いかもしれません。

ここではコゲツがてっきり英単語だと思っていたのに、現地で使えなくてビックリしたものをいくつかご紹介します。

まずは活動的な人の表現に使ったりする「エネルギッシュ」。

これは「フェイク英単語」です。

He is エネルギッシュ.

と言っても「ハァ?」って言われます。

実はこの言葉、元々ドイツ語

Energisch

に由来するんですよね。

もし英会話でエネルギッシュと使いたい場合は

Energetic (エナジェティック)

と言ってください。

He is energetic today.
彼は今日エネルギッシュだ。

と、こんな感じです。

 

ほかのフェイク英単語としては、ある日、友達と勉強中に

Hey, can you pass me the hotchkiss?
ちょっと、そこのホチキス取ってくれない?

と言ったら、またしても「ハァ?」と。

いや、そこのホチキスだよ! わかんないの? え? 発音が違う? ホッチキスの方か?

と、頭が大混乱しました。

すると、ほかの友達がホチキスをみて「あぁ、これのこと?これはstapler(ステープラー)って言うんだよ」と教えてくれました。

えー!そうなの!?ホチキスっていうの日本だけ?

とびっくりしたのが今でも印象に残っています。

後で調べてみると、ホチキスって実は日本でステープラーを広めた会社の名前だったんです。

むかしむかし、ステープラーが輸入されたときにアメリカのホチキス社製のものが主流だったので、そのままホチキスと呼ばれるようになったとか。

いや、そこはちゃんとホチキス社のステープラーって売り込んでよ当時の担当者さん!
未来の若者が勉強中に困るんだから!!

 

今回は海外では使わない日本語の表現についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
というわけで、本日の覚えてススメ!ネイティブの細道はここまで。また次回をお楽しみに!

(協力 オフィスライトビレッジ)

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