英会話に自信がつく魔法の言葉!
── “ Can I have ~ ? ” ──
日本にいる時、いろいろな方法で英会話の勉強をした時期がありました。中でも一番覚えやすかったのが、「何かを探している時の会話」というふうに、生活のワンシーンをテーマにしたレッスンでした。「このフレーズは、こういう場面で使えばいいのか」というのが分かりますし、とっさの時に出てきやすいというのが理由です。
イギリスで生活していて「そういえば、これはよく使うなあ」というフレーズがあります。
その一つが “ Can I have ~ ? ” 。
主に欲しい物を手に入れたい時に使えるという点で、生活にとても密着しているフレーズです。買い物をする時によく使いますね。私は “ Can I have ~ ? ” を覚えてから、スーパーでの買い物がスーパー楽しくなりました。“ Dad’s joke(オヤジギャグ)” ですみません(苦笑)!
買い物他にも、“ Can I have ~ ? ” はいろいろなシーンで使えます。
ということで、今回は覚えておくと便利な “ Can I have ~ ? ” についてご紹介しますね。
イギリスのスーパーマーケットにある食品カウンターは種類が豊富!
イギリスのスーパーマーケットには、いろいろな食品カウンターがあります。
日本でも、魚や肉などをバラ売りしている食品カウンターがあるので、それほど珍しいというわけでもないかもしれませんが、ここはとにかく種類が多いのです。
魚や肉の他に、チーズやパイ、ピクルス、揚げ物、ローストチキンなど。イギリスのスーパーに初めて訪れた時、あまりの多さにびっくりしたのを覚えています。
食品カウンターでは自分の好きな分だけオーダーできるので、「1つ欲しい」「料理のレシピにある分量が欲しい」といった時に便利です。
補足説明ですが、イギリスにある全てのスーパーマーケットに食品カウンターがあるというわけではありません。私がよく行くイギリス大手スーパーマーケット(Tesco、Morrison’s、Sainsbury’s)には、だいたいあります(パンデミックの後、食品カウンターの設置を縮小した支店もあります)。
シャイな私にとって食品カウンターでオーダーするのは憧れだった
今でこそ躊躇なく食品カウンターでオーダーしていますが、実はイギリスに来たばかりの頃は、オーダーできずに素通りしていました!
シャイな性格に加えて、英語力に自信がなかったというのが大きな理由です。別に食品カウンターを使わなくても、欲しいものは買えましたし、不便はあまり感じなかったというのもあるかもしれません。
ただ、食品カウンターで食べ物をオーダーしている人を見ると、「いいなあ。私もあんなふうに話してみたいな」という気持ちはありましたが。とりとめもない世間話をして、「ガハハハ~。じゃあね~」と言って、その場を去る。日常生活の1コマですが、それができるだけでも、買い物が楽しくなりそうですよね。
「いつか私もさらっとオーダーできるようになったらいいな」と思っていたら、その日は意外とあっさりやってきました。子どもたちに「これ食べたいー!」と言われたら、買わずにはいられませんよね。
主人と一緒なら別ですが、普段子供たちを買い物に連れていくのは私一人。最初はとても緊張しましたが、慣れてくるとお店の人と少し世間話もできるようになり、買い物を楽しめるようになりました。「この魚をさばいて切り身にしてほしい」とまで言えるようになった時は、自分の成長を感じましたね。
こんなふうに、食品カウンターでオーダーできるようになったのも、“ Can I have ~ ? ” を覚えてからでした。
“Can I have~?” と食品の単位をセットで覚えると使いやすい
食べ物をオーダーする時にちゅうちょしてしまうのは、“いくつ(単位)”の表現に戸惑うからではないでしょうか。
日本語もそうですよね。「1本」「1束」「1個」など、数え方に細かなルールがありますよね。日本語ほどではありませんが、英語も食品によってつける単位が異なります。
食品カウンターでよく使う単位をご紹介しますね。
① g/kg
肉やチーズなど、量り売りで欲しい時に使います。
例:Can I have 400g of mincemeat, please ?
(ひき肉を400gくださいますか?)
肉の種類については説明書きがありますので、それを読めばOKですよ。
単位とは全く関係ないのですが、オーダーした量きっかりなくて、店員さんから「あ、380gしか残ってなかった。400gに近いから大丈夫!」と言われることはよくあります(苦笑)。
② portion
フライドポテト(“chips”)など、ひとすくいいくらで販売している食品には、”portion“を使います。
例:Can I have 1 portion of chips, please ?
(フライドポテトを1人前くださいますか?)
フライドポテトを注文すると、“ Do you want any sauce ?(付け合わせのソースは?)”と聞かれることがあります。
どのような種類のソースがあるのかを聞く時は、“ What have you got ? ” です。
③ piece
1切れ(魚の切り身)や、1カットがほしい時に使います。
例:Can I have a piece of quiche, please ?
(キッシュを1カットくださいますか?)
④ slice
ハムなど薄切りにしてあるものをオーダーする時は、“slice”です。
例:Can I have three slices of ham, please ?
(ハムを3切くださいますか?)
これらの単語を “Can I have~?” と単位をセットで覚えておくと、使いやすいですよ。
もし、単位が分からなければ、数字だけ言ってみましょう(鶏の唐揚げや生魚など、個体の場合は、基本的に単位は不要です)。
イギリス人は基本的に親切なので、こちらの言いたいことを読み取って対応してくれます。
実はこんな場面でも使える “ Can I have~? ”
Can I have~?は、いろいろなシーンで使えます。
主なものをご紹介しますね。
① デリバリー(宅配サービス)を利用する時
Can I have a delivery ?
ピザなどの宅配サービスを利用する時に使える、お決まりのフレーズです。
「注文いいですか?」といったニュアンスがあります。
“delivery” の代わりに “order” も使えます。
その後、オーダーする時も “Can I have…” なので、このフレーズを覚えておくだけで、宅配サービスのオーダーは完璧です!
② タクシーを呼ぶ時
Can I have a taxi ?
食べ物以外でも、Can I have は使えます。
タクシーは電話をかけて呼ぶことが多いので、覚えておくと便利ですよ。
③ 子供を預かる時
Can I have xx(子供の名前)?
「xxの面倒見ようか?」といったニュアンスです。
“I” を “you” にすると、「面倒見てくれる?」になります。
ママ友同士でよく使うフレーズですね。
もし、子供の面倒を見てもらったら、“Thank you for having her/him.” と、お礼を言いましょう。
まとめ
生活しているうえで、よく使うフレーズとして “ Can I have ~ ? ” をご紹介しました。
このように、いろいろと使いまわしができるフレーズを覚えるだけで、生活のさまざまなシーンに使えます。
そして、同じように使い勝手のよいフレーズを覚えていくと、さらに会話の幅が広がり、英会話が楽しくなることでしょう。
それではまた次回、お会いましょう!