コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第2回】

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第2回】 英会話コラム

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第2回】
「史上最高!」って英語でなんて言えばいい?

 

「史上最高」はヤギを意味する「GOAT」でOK

海外に住んでいたライター “コゲツ” が、現地の会話でよく使うフレーズを紹介するコラム『コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道』

第2回目は「 “史上最高の〇〇” ってネイティブの人はどうやって表現する?」という疑問に答えます。

ちなみにコラムの上では「史上最高」で統一しますが、それだけでなく「史上最強」のニュアンスでも使えます!

では、いってみましょう!

 

「GOAT」って何?

1万人に聞いた! 史上最高のアニメランキング!
史上最強の「歌うま王」決定戦!!

最近、こういった企画のテレビ番組ってよくやっていますよね。
コゲツも「みんなが選ぶ史上最高ってなんだろう?」と興味がわいて、画面を見入ってしまいます。

史上最高という響き、たまりませんよね。そのジャンルにおいて、全てのピラミッドの頂点に立つ孤高にして唯一の存在。

みなさんの中にも好きな食べ物、タレント、キャラクターなど、あらゆるもので「私の中の史上最高は〇〇だ!」と、ゆずれないものってあるんじゃないでしょうか。

今回は海外でそんな話題になったときに「史上最高」ってどういう表現を使えばいいの?という話。
実は今の若い世代を中心に「史上最高」はある「動物」を表す単語で表現することがお決まりになっているのです!

それは……なんと、あのお手紙を食べることで有名な白くてカワイイ「ヤギ」!!

GOAT

ヤギ」を意味する「GOAT」という単語ひとつで、史上最高という表現になるのです。

In my opinion, Michael Jordan is the GOAT.
私の中ではマイケルジョーダンが史上最高。

と、こんな感じで使います。
〇〇 is the GOAT
という、極めてシンプルな使い方でいいので、覚えれば今この瞬間から使えますね!

ただ、これは本来の「ヤギ」という意味しか知らないと、

私の中ではマイケルジョーダンはヤギです。

という、意味不明な内容になります。

ですから、英会話初心者の日本人に使うときは相手の英会話レベルを考慮してくださいね。

でないと、こちらがアヤシイ人になってしまいます。

 

なぜ「ヤギ」が史上最高?

では、そもそもなんで「GOAT」が史上最高という意味になったのか。
それはヤギの生い立ちとか全然関係ありません。

GOATは、実は史上最高を意味する「Greatest Of All Time」の頭文字をとった略語だったんです!

NATO(北大西洋条約機構:North Atlantic Treaty Organization )とか、YMCA(キリスト教青年会:Young Men’s Christian Association )と考え方は一緒ですね。

え? YMCAはヤングマンの略じゃないのかって?

……そのあたりのことは、機会があればお話ししますね(社交辞令)!

 

話を戻しますが、GOAT は Greatest Of All Time の頭文字をとった G.O.A.T で、たまたまヤギを意味する単語と同じだった、というのが事の真相です。

海外のSNSなどをチェックすると、GOAT!!(史上最高!!)と表現する代わりに、ヤギの絵文字を連発(🐐🐐🐐)して投稿するなんてことも日常茶飯事になっています。

 

このような略語の文化というのは、日本だけでなく海外でもけっこうよく使います。

いちばん有名なのは「ASAPAs Soon As Possible(なるはやで)」でしょうか。

ASAP

If you check this message, please reply ASAP.
これ見たらなるはやで返信ちょうだい!

よく家族や友人同士のチャットやメールだと、このような使い方が頻繁に出てきます。

ちなみに、私たち日本人はスマホのSMS(ショートメッセージサービス)や、PCの電子メール機能でやりとりすることを「メールする」と表現しますが、海外では「Texting」が一般的です。SNSのチャットやメッセージ機能の場合も「Texting」と言いますので、参考にしてくださいね!

 

「No.1」論争はタブー?

GOATの使い方と意味がわかったところで、コゲツが海外で感じた文化の違いについてお話ししましょう。

向こうでは人が集まって話していると、特定のジャンルにおいて「誰(何)がNo.1か?」という話がよく出ます。

例えば「歴代のNBA選手で誰がNo.1か」といったスポーツ系から「炭酸系のドリンクでNo.1は?」みたいなしょうもないものまで、テーマはなんでもあり。

議論が始まると、みんなとにかく意見をはっきりいうので、それはもうヒートアップします。日本人が見たら、なんかあの集団モメてるけど大丈夫かな…… と心配するくらいのレベルです。

ただ、日本でそういった議論をするときと決定的に違うのは「結論を出さない(出す気がない)」ということ。

議論がひたすら平行線をたどって「これどうやってまとまるのかな……最後は民主主義で多数決?」と思ってハラハラしていると、どこかのタイミングで「OK! じゃあバーイ!」という感じで、誰かが突然議論をぶった切って終わってしまうのです(笑)。

コゲツは友達に「いつも議論している最中に結論出さないで終わるけど、アレ気持ち悪くない?」と聞いたことがありますが、そのとき友達が言った言葉はいまでも強烈に覚えています。

今回はその言葉で終わりにしましょう。

 

We don’t need to reach a conclusion. Enjoy the discussion!
結論なんて出さないよ。議論を楽しむんだよ!

 

いかがでしたか。
今日からは、海外のSNSをチェックしたときにヤギの絵文字(🐐)が出てきても安心ですね!

というわけで、本日の『コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道』はここまで。また次回をお楽しみに!

 

(協力 オフィスライトビレッジ)

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