コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第5回】

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第5回】 英会話コラム

コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道【第5回】
名曲のタイトルから紐解いてみる、日常で使えるネイティブ表現!

 

曲名には明日から使える万能フレーズが隠れている

海外に住んでいたライター “コゲツ” が、現地でよく使っていた英会話のフレーズを紹介するコラム『コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道』

第5回目のテーマは「これは使える!」と思った英語表現を、古今東西の名曲のタイトルから紐解いてみます。

歌は世につれ、世は歌につれ…… なんて、昔のTV番組で言っていたように、その時々の世相に合わせてアーティストの表現って変わっていきますよね。例えば、同じ恋愛を歌った曲でも、「好き」という表現は時代によって全然違うと思います。

というわけで、今回は有名な洋楽の曲名から、コゲツがよく日常会話に応用したフレーズをいくつかご紹介。これを読んだら、あなたもアーティスト級のオシャレなフレーズを使えるようになりますよ(たぶん)!

ではでは、よろしくおつき合いください!

 

『Let It Be』や『Let It Go』に使われる Let〜 って?

最初にご紹介するのはコレ。

ビートルズの『Let It Be』と、大ヒットした映画、アナと雪の女王の主題歌『Let It Go』です。どちらも超有名曲ですね。

このふたつのタイトルに共通する Let〜 という表現は本当に使い勝手が良くて、現地でコゲツは重宝しました。もともとLetは「したいことをさせる」「放す」「~することを許可する」という意味がある動詞で、Let + 人やモノ + 動詞で「人やモノに~させる」「人やモノが~することを許可する」という表現ができます。

先ほどの『Let It Be』の場合は、直訳すると「それをそのままにさせる」ってことですね。
転じて「なすがままに」という邦題がついています。

『Let It Go』に関しては皆さんご存知「ありのままで」です。

直訳だと「それを行かせるのを許可する」でしょうか。ここでの「go」に関しては、物理的な「行く」というよりは「解き放つ」「自由にさせる」というニュアンスで考えるとイメージしやすいかと思います。

さて、Let〜という表現をコゲツはどうやって使っていたかというと、Let me + 動詞 という使い方が圧倒的に多かったですね。これで「〜させてよ!」というフレーズになるので、例えば、

Why don’t we go to beach this weekend?
今週末ビーチに行かない?

OK!  Let me check my schedule.
いーよ! ちょっとスケジュールチェックさせてくれるかな。

とか、

This task is too difficult for me.
この仕事自分には難しいんだけど……。

Oh really?  Let me try.
あ、ホント? ちょっとやらせて。

のような感じで、かなり汎用性が高く使えるフレーズでしたね。

 

使えるとカッコいい『Do You Know What I Mean?』

Do You Know What I Mean?

これはイギリスが誇るロックバンド、オアシスのシングルとして1997年7月にリリースされた曲のタイトル※です。

※正式なタイトルは「D’You Know ~」で、「Do You Know ~」の略語が使用されております。

もうなんか、字面だけ見てもカッコいいと思いませんか(伝わるかな)?

これ、直訳すると「私の意図するところが伝わっていますか?」という意味なんですが、当時人気絶頂のオアシスが言うと「ヘイ、オレたちの言っていることわかるかい?」と、なぜかそれっぽく脳内変換されて聞こえたものです。

このフレーズ、実際にネイティブ同士の会話では “しょっちゅう” 出てきます。
口語で使うときは頭のDoを省略して You know what I mean? と言うことがほとんどですね。

では、なぜこのフレーズが会話中によく出てくるのか。
これは欧米の文化的な側面があるかと思いますが、向こうでは会話の中で意見のキャッチボールをする際に、誤解が生まれていないかすごく気にします。

なので会話中にも、一方が意見や考えをダーッと喋ったあとに「You know what I mean?」と言って「ここまでの私の話はちゃんと伝わってる?」と問いかける習慣があるのです。

これが日本だと、もし会話中に違和感を覚えても「会話のリズムを壊してもアレだよなぁ」と察して確認するところまではしないんじゃないでしょうか。
こういった習慣は、自分の気持ちをハッキリと伝える欧米文化ならではですね。

ちなみに Do you know what I mean? というフレーズ、これが使いこなせるようになると、周りから「あ、この人かなり英語が喋れるんだな」という印象に映ります。ネイティブと会話するときはぜひチェックしてみてください。

 

わかるようでわからない? ナゾのフレーズ『I got you』

さて、この『I got you』というフレーズは、日本人にとってなかなか理解しきれないところがあるのではないでしょうか。
ちなみにI got youがタイトルになっている曲はたくさんあります。いちばん有名なのは日本でも「ゲロッパ!」のCMで一世を風靡したジェームス・ブラウンの『I Got You (I Feel Good)』ですかね。

I got youは直訳すると「私はあなたを捕まえました」となります。ただ、これだとなんのこっちゃわからないですよね(笑) このままでは鬼ごっこのときくらいしか使う機会はありません。

では、どのような使い方をするのかというと、なんと

了解!

という意味で使うのです。

どのような経緯で「了解!」という使われ方をするようになったのかはここでは割愛しますが、とにかく日本で「了解」というニュアンスの言葉はほぼ「I got you」で通用します。なんと便利!

ちなみに、先ほどの「You know what I mean?」のときと同じように、頭の「I」を省略して「Got you」と言うと、よりネイティブらしさを醸し出すことができてベターです。
そしてさらに! 「Got you」さえも省略して「Gotcha!(ガッチャ!)」と言うケースも多いです。

個人的には会話の中で自然と「Gotcha!」が出てくるようになれば、それだけでもかなりネイティブっぽく聴こえると思います。
もちろん、基礎的な英会話のスキルも必要ですが(笑)、会話の中のちょっとしたスパイスとして使うことで、コミュニケーションがとりやすくなりますよ。

 

今回は名曲のタイトルから、会話で応用しやすいフレーズをご紹介しました。海外で使いまくったコゲツの実体験がもとになっているから説得力があるでしょ?

というわけで、今回の『コゲツの覚えてススメ!ネイティブの細道』はここまで。また次回をお楽しみに!

 

(協力 オフィスライトビレッジ)

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