まずは聞き役から!
英語に自信がなくても会話が弾む方法とは
英会話の上達のコツは、フレーズを覚えてそれを使うこと。失敗を恐れず練習だと思ってとにかく使い続けることが大切です。とはいうものの、いきなりネイティブのようにその場その場に合ったフレーズを口に出すことは敷居が高いですよね。
それならば、「話す」よりも「聞き役」に徹することから始めましょう!
話を聞きながら相づちを打ったり、分からないことがあったら聞いたりすることで、会話に参加できるチャンスが広がりますよ。
その時に大切なのが、リアクション。喜怒哀楽をややオーバーに表現することで、語彙力が乏しくても会話に参加している感が強くなりますし、おしゃべりに弾みがつくでしょう。
今回は、覚えておくと会話に便利なフレーズをご紹介しますね。
イギリス人はとにかく表情が豊か!
英語で会話することに対して自信がなかった頃、話す代わりに何かしようと思い、イギリス人を観察していました。
そうするうちに、気づいたことがあります。それは、イギリス人はとにかく表情が豊かであるということ。リアクションが大きいといった方がいいかもしれません。
やや古い話になりますが、『ドリフ大爆笑』という番組がありましたよね?
笑う場面になると、決まっておばちゃんらしき「ガハハ」といった笑い声が入りますが、イギリス人の笑い声はまさにそんなかんじです。とにかく思いっきり笑います。
また、「それは大変だったね」「まあ、お気の毒に」という場面では、「かわいそう」とでも言うかのような表情を浮かべて、“Oh”と一言。
「リアクションがいいと、話す方も気持ちが入るな。あ、そうか!」
自分から話すことが苦手で、話の輪に入れないと思っていましたが、「自分もリアクションを大きくすれば会話に参加できる」ということに気づいたのです。
「何か話さなくちゃ」ということばかり考えていましたが、聞き役になる方が簡単ですよね。そして、聞きながらリアクションを大きくすれば、相手に「ちゃんと聞いているよ!」ということが伝わり、会話が成り立ちます。
そこにお決まりのフレーズを付け加えれば、もう完璧です!
ネイティブがよく使うリアクションのフレーズ(1語)
リアクションのフレーズは意外とシンプル。1語で気持ちを表現できるものもたくさんあります。
特に覚えておくと便利なものをご紹介しますね。
Really?(本当に?)
本当かどうかと聞き直す時によく使います。
【例】
A:I lost 3kg in a week.(1週間で3キロ痩せた)
B: Really? (本当に?)
また、Really? に似た言葉に
Seriously? (本気で言っているの?)
があります。
Cool!(かっこいい!)
外見などをほめたい時に使う表現です。
【例】
A: I bought this jacket at the shop yesterday.(昨日あのお店でこのジャケットを買ったの)
B: Cool!
女性に対しては
・Gorgeous!
・Fabulous!
といった褒め言葉を使うのもありです。
Wow!(すごい!)
いい意味での驚きは、“Wow”で表現することが多いです。日本人にもなじみのある単語なので、使いやすいかもしれませんね。
Sure!(もちろん!)
Sureには、「当然」「同意する」といった意味があります。
【例】
A: Can you pick me up at the station now?(駅まで今迎えに来てくれる?)
B: Sure!
また、
Are you sure?
とすると、「本当に?」という意味になります。“Sure”は、覚えておくと便利な単語かもしれません。
Hooray!(やったね!)
相手の喜びを自分のことのように喜んでいることを表現したい時に使います。
その他に、
Congratulations!
も、「おめでとう」という気持ちを伝える時によく使われる単語です。
Absolutely(全くそのとおり)
相手の主張に100%同意している時のリアクションに最適です。「あなたに非はないよ」という意味があるので、言われる方は「私は間違っていないんだ」という自信が出てきます。
ネイティブがよく使うリアクションのフレーズ(2~3語)
2~3単語のフレーズも、リアクションに定番のものがたくさんあります。その中でも、特に覚えておくと便利なものをご紹介しますね。
Me too.(私も)
「私もそう思う」など、同意する時の定番フレーズ。
【例】
A: I want to have a hamburger for lunch. (お昼はハンバーガーが食べたい)
B: Me too.
相手の提案に同意する時は、
Sounds good! (それいいね!)
と言うことができます。
また、相手の意見に賛同する時は、
You’re right. (その通り)
が適しています。
No Way!(ありえない)
良い意味での驚きに使います。
【例】
A: I got a grade A on the exam yesterday without doing anything.
(なんにもしなかったけど、昨日の試験はAだった)
B: No way!
You are kidding?(本気で言っているの?)
「からかっているんじゃないの?」「マジで?」という気持ちを表現したい時にぴったりです。
また、
Are you joking?
と言い換えることもできます。
Oh no!(なんてこと!)
「そんな……」「ひどい」など、ネガティブな驚き全般に使える便利な表現です。
You’ve done well.(よくやっているよ)
「頑張っているじゃないの」と、相手を励ます時に使います。
個人的な話ですが、この言葉をかけられた時、「あ、そういえば私必死で子供を育てている。頑張っているんだ」ということに気づいて、じーんときてしまいました。
質問する時に覚えておくと便利なフレーズ
会話が続かなくなった時、「会話が途切れた!」と小心者の私は内心大慌てします(苦笑)。
以下のような相手の話を引き出すフレーズを覚えましょう。会話が再開しやすくなりますよ。
① What happened next?(で、どうなったの?)
② So what did you say to him?(それで彼に何て言ったの?)
③ What do you want to do?(あなたはどうしたいの?)
最初は見よう見まねでOK!
最初は、イギリス人がどのような時にどのようなリアクションをするのかよく観察しましょう。そして、同じようにやってみることがポイントです。
まねをしていくうちに、自然にできるようになればこっちのもの。聞き役になって、会話を楽しみましょう。
リアクションとは関係ないのですが、覚えておきたい会話時のマナーをご紹介しますね。イギリス人の間では、「人が話をしている時は、その人の話に耳を傾ける」というマナーがあります。誰かが話しているのに他の人とおしゃべりすることは、嫌がられます。注意しましょう。
英会話でのリアクションによく使われる単語やフレーズをご紹介しました。
リアクションは、「ちょっとオーバー過ぎないかな」というくらいがちょうどいいです。そして、リアクションのフレーズをたくさん覚えて、いろいろなリアクションを試してみましょう。
そういえば、本シリーズは今回が最後ですね。これまで記事をお読みいただき、ありがとうございました。心から感謝します。
英会話ができるようになったプロセスを振り返ると、いろいろな思い出や気持ちがよみがえってきます。恥ずかしい思いや苦労したこともありますが、日本語以外の言語で会話できるようになってよかったと思うばかりです。
私が書いた記事が、英会話を始めるきっかけとなったなら、これほどうれしいことはありません。英会話を身につけることで、それまでできなかったことができるようになった。そんな状況を思いきり楽しんでほしいと思います。それでは、またどこかでお会いしましょう!